”ドル箱”中国に足止めを食らうコマツ

拡大
縮小

補修部品の販売を含むコマツの今期の鉱山機械の売上高は、6240億円(前期比12.6%増)を見込む。藤塚常務は「今期は心配していないが、来期以降の新車需要はそれほど強くないだろう」と先行きに懸念を示した。

一方、その他の市場は好調だ。日本、北米向けは好調を維持し、中南米、オーストラリア向けの上期売上高は過去最高を記録。コマツは、需要が旺盛な地域で中国やインドネシアの落ち込みを補えそうだ。

コマツは今2013年3月期見通しである売上高1兆9700億円(前期比0.6%減)、営業利益2620億円(同2.2%増)の微増益計画は据え置いているものの、かつての”ドル箱”は輝きを失いつつある。

(長谷川 愛 =東洋経済オンライン)

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT