悪路でもハンドルが取られない日産の新技術 車が人を乗り越える?

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テストカーによる実演では、静止した障害物にぶつかる直前、またものかげから飛び出してきた人形にぶつかる寸前に、自動的な急ハンドルを切って衝突を回避した。一般のドライバーではとてもできないほどの急ハンドルだ。車そのものにとっては十分追従できる急ハンドルだが、人間がやるにはプロドライバー並みの運転が必要だという。

これまでは、車はハンドルを握ったドライバーの言いなりに動く存在だった。だがこれからは、車が人の「意のままの運転」を支えるだけでなく、場合によっては自ら判断して動く。研究・開発担当の山下光彦副社長は、「これからは『人が全部やる』というのではなく、『車が人を乗り越える』という考え方も取り入れないといけない」と語る。

(タイトル横の写真がバイ・ワイヤ式操舵システム。ハンドルとタイヤは3台の電子制御ユニット(写真中央の3つの銀色の箱)を経由してケーブルで結ばれている。ハンドルとタイヤを直接つないでるステアリングシャフトは緊急時のみ動作する)

長谷川 愛 東洋経済 記者
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