ツバキ・ナカシマが10月11日予定の新規上場を中止
ベアリング用鋼球やボールネジなどを手掛ける機械部品メーカー、ツバキ・ナカシマは、24日、10月11日に予定していた東証への上場を延期すると発表した。9月5日に東証が上場を承認。公募はなく、筆頭株主・CJP TNホールディングス(米国・カーライルグループ)の保有株式売出しによる再上場を予定していたが、これを中止する。
ツバキ・ナカシマの主力製品はボールベアリング用の精密球。ボールペンのペン先や光通信用ガラスボールの製造も手掛けている。2007年まで東証・大証一部に上場していたが、TNNインベストメント(野村プリンシパルファイナンス子会社)を通したMEBOによって非上場化。その後、11年3月に、カーライルグループが野村プリンシパルファイナンスから、当社株を取得し、筆頭株主となった。
9月5日の上場承認時、会社側は、上場の理由を「海外体制の再構築、新製品開発など、MEBOの目的を達成し」、「経営目標(ROE15%~20%、自己資本比率30%~35%)に関して、適切なレバレッジを維持しながら成長投資を達成していくために、資金調達の多様化が重要であると判断したため」としていた。
上場延期の背景については、「最近の株式市場の動向など、諸般の事情を総合的に勘案したため」と説明している。
(小河 真与 =東洋経済オンライン)
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