男たる者、まず女性をオルガスムに導くべし 性の真実を尋ねつづける鹿島茂が説く
しかし、現実には、男女ともセックスのこの第一原則を知らないから、セックスの数だけ「不満」が生じる。あんなに期待していたのにセックスってちっとも気持ちよくないじゃない、というわけだ。
とりわけ、オルガスムに達するのに手間暇がかかる女性においては、この不満が大きくなる。男性の中には挿入すればそれだけで女性がイクと思い込んでいる大馬鹿が多いが、これはとんでもない誤解である。挿入でオルガスムを味わえる女性の比率は10%を越えないのではないか。10人のうち9人の女性は、すくなくともインターコースではイッていないのである。
AVの99%はウソ
AVを観察するだけでそれは明らかである。インターコースで女性がオルガスムに達したところまで描いているAVは、私見によればわずかに1%に過ぎない。AVの99%はウソということになる。
ところが、日本の性教育はこのAVに拠っている。その結果、日本の男性のほとんどは、AVのようにすれば女性が喜ぶと信じているのである。嗚呼!
その結果、どうなるかといえば、女性のほとんどはインターコースでは自分はいけないと思い込み、どうせなら、オナニーの方が楽しい、ということになる。
いっぽう、男の方も、AVのように女性が喜ばないのでセックスはつまらないと思い、オナニーに回帰してしまうのである。かくて、男も女もオナニストばかりになる。少子化が起きるのもむべなるかなである。
では、どうすればいいのだろうか?