H&M日本法人クリスティン・エドマン社長--日本進出から1年、高級ブランドが居並ぶ百貨店への出店も
スウェーデンの大手カジュアル衣料専門店、H&M(ヘネス・アンド・モーリッツ)が銀座に初上陸したのは昨年9月13日。5000人の大行列が出来るなど、衝撃的なデビューを飾った。あれから約1年。銀座に続き、原宿、横浜ランドマークプラザに出店、子今月17日には埼玉・新三郷、19日には渋谷に新店をオープンした。H&Mの日本法人クリスティン・エドマン社長に今後の展開について話を聞いた。
--初上陸から1年が経過した。この1年についてはどうでしたか。当初大行列だった銀座店もだいぶ落ち着いてきましたが。
「この1年は予想以上だった。女性顧客が中心と思っていましたが、男性や家族連れも来店するなど、多くの顧客層が来店している。確かに今は落ち着きはじめていますが、むしろ買い物していただく環境を考えると、よいことだと思っています」
---17日には、新三郷のららぽーとに出店。郊外型のSC(ショッピングセンター)には初出店です。運営面などで、都心の路面店との違いはありますか?採算はむしろ都心店よりも改善するのでは?
「横浜ランドプラザもそうですが、新三郷は郊外だけに、ファミリー層も重要なターゲットです。従来のレディースやメンズに加えて、ベビーやキッズ商品を扱います。確かに(賃料などの面を考えると)、SCのほうが採算面では良いかもしれません」
--新宿や大阪の心斎橋などへの出店も決定していますが、今後の出店戦略は?
「魅力的な立地に出店することに尽きます。日本は東京だけでも約1300万人。スウェーデンは約800万人の人口で80店舗です(笑)。店舗の大きさについては、全世界中で500~3000平方メートルと幅のある作り方をしていますので、いろいろな出店の方法があります。まだ出店できると考えています」
「これからは百貨店への出店もありえます。ただ、百貨店の上層階のインショップに出店することは(H&Mのブランドイメージを伝えにくいので)ありません。高級ブランドの近くにある1階なら可能性はあります」
「引き続き日本市場のニーズを汲み取るなど、まだまだ勉強をしないといけません。5日にオープンした横浜ランドマークプラザ店は、出だし好調ですが、スタッフと一緒にお客様に『キッズ売り場はどうでしたか』とインタビューしましたよ」
(福井 純=東洋経済オンライン)
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