熱く盛り上がるクールビズ商戦 洗えるスーツ販売も競争が過熱

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 夏本番を前に紳士服業界ではクールビス商戦が熱く盛り上がっている。メンズスーツ市場は洋服のカジュアル化などで縮小傾向にあり、10年前に比べて半減した(矢野経済研究所調べ)。こうした中でも、クールビス関連品はニーズが高く、大手専門店各社も生地性能などに工夫を凝らし新商品投入に余念がない。

業界4位のはるやま商事が東洋紡と共同開発した「i−shirt(アイシャツ)」は、4月発売以降2カ月で1万8000枚を超え、当初計画の2倍の売れ行き。このワイシャツにはスポーツ用品で使われている特殊ポリエステル素材を使用し、ひんやりした着心地を実現した。また同社は、特殊な冷却パッドをスーツの両脇部分に装着し、冷感を持続させるという“奇抜”な新商品も投入している。

涼感機能を向上させても、汗汚れやニオイが気になるこの季節、自宅で洗えるスーツも定着化しつつある。昨年発売した業界3位コナカの「シャワークリーンスーツ」は累計15万着を突破。これに対し首位の青山商事は「アクアウォッシュスーツ」、同2位のAOKIが「プレミアムウオッシュスーツ」を投入、いずれも洗濯機で洗える点をウリにしている。市場環境が厳しい中、消費者の新たなニーズを掘り起こそうと、販売競争はさらに過熱しそうだ。

(福井 純 =週刊東洋経済)

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