ヤマダが図る脱同族、「息子はその任にない」

新社長に選ばれた桑野光正常務の課題とは?

「息子はその任にない」。山田昇社長(写真右)は会見で世襲を否定した(撮影:大澤 誠)

息子には決して継がせない。国内最大の家電量販店・ヤマダ電機が“脱オーナー経営”に舵を切った。

4月に創業者で現社長の山田昇氏(72)が会長兼取締役会議長に就き、電力小売りなど新規事業の開拓に専念。新社長となる桑野光正常務(61)は既存ビジネスの家電量販を担当する。創業一族以外の社長就任は初めてだ。

新社長はまさかの「ノーマーク」

ディスカウントストア・ダイクマ出身の桑野新社長は、2004年にヤマダ電機に入社。以後、人事・総務畑で、社員教育に従事してきた。同業他社にもほとんど知られていないノーマークの人物で、競合の家電量販店の首脳さえも「まったく知らなかった。なぜこの人事になったのか、よくわからない」と、首をかしげるほど無名である。

社長候補として社内外の関係者が注目していたのは、むしろ飯塚裕恭専務(51)のほうだった。POS(販売時点情報管理)を導入し、IT化を指揮するなど、辣腕ぶりで知られていたからだ。

しかも飯塚氏は、つなぎ役のショートリリーフとみられていた。その後は、山田社長の子息である山田傑取締役(41)が社長に就く、というのが大方の見方だった。

次ページ経営環境はとにかく厳しい
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 「米国会社四季報」で読み解くアメリカ優良企業
  • 女性の美学
  • インフレが日本を救う
  • 賃金・生涯給料ランキング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
GAFA全解剖<br>あらゆる産業をのみ込む4巨人

グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字をとったGAFA(ガーファ)。もはやこの4社の名前を聞かない日はない。あらゆる産業や社会生活に影響を及ぼすデータ独占4巨人。その実力と戦略を解明する。