3)地上をかなり歩く大江戸線・JR両国駅
後から開業した新しい路線ということもあり、都営大江戸線の駅は地下深いところにあったり、他線との乗り換えが不便な駅がいくつかある。その中でも両国駅は、乗り換えのしづらい駅のひとつだろう。
大江戸線両国駅とJR総武線両国駅は、最短の出入り口同士でも400mあまり離れている。大江戸線の駅からだと、地上に出て、清澄通り沿いに南下すると、すぐに総武線のガードが見えてくる。それをくぐり、すぐに高架沿いの道を西へ進めばJR両国駅東口がある。順調に歩いて4分程度であろう。
もし、メインの西口へ行きたければ、さらに2~3分歩かなければならない。なお、西口と大江戸線の駅を連絡するルートとしては、国技館の南を通り、江戸東京博物館の建物内を通り抜ける行き方もあり、こちらのほうが、若干歩きやすいかもしれない。
4)地下鉄同士でも地上乗り換えの大江戸線・浅草線蔵前駅
両国駅の北隣に位置する大江戸線の蔵前駅も乗り換えがしづらい駅だ。同じ都営地下鉄の浅草線蔵前駅と接続しているのだが、ちょっと離れた位置にあるため地下でつながっておらず、通りを歩いての乗り換えとなる。
案内看板が出ているので迷うことはないだろうが、最短の出入り口同士で200mほど離れていて、雨など天候がよくない日はうんざりしそうだ。とくに、大江戸線と浅草線の西馬込方面ホームとの乗り換えは、江戸通りを渡る必要があるため、信号待ちなどを含めると、さらに面倒である。
浅草線のホームを移動して地下で乗り換えできるようにする計画もあるが、具体的に工事を行う予定はまだない。なお、地下鉄の同名駅で地上乗り換えとなっているのは、同じ大江戸線の本郷三丁目駅もそうで、丸の内線の駅とは地下ではつながっていない。
上り下りが大変な駅は…
5)8階分の高低差がある丸ノ内線・南北線後楽園駅
いったん、改札の外へ出る必要はないけれど、面倒な乗換駅がある。東京メトロ後楽園駅だ。丸ノ内線は地下鉄では珍しく地上、それも高架になっている。一方、後からできた南北線のホームは地下6階にあり、両線の乗り換えには、8階の高低差を行き来することになる。
丸ノ内線と南北線の乗換駅には四ツ谷もあり、後楽園駅と同じく丸の内線が地上、南北線が地下であるが、地下3階なので、後楽園駅ほど高低差はない。両線の乗り換えで、どちらを使ってもよい場合は、四ツ谷乗り換えにした方が無難であろう。
6)複雑怪奇になった地下鉄渋谷駅
地下鉄の渋谷駅も、銀座線が地上3階、副都心線が地下5階と高低差が大きい。さらに半蔵門線があり、半蔵門線には東急田園都市線、副都心線には東急東横線が乗り入れ、以前から混雑していた渋谷駅がさらに混みあうカオス状態となっている。できたら使いたくない駅の筆頭かもしれない。
東横線と銀座線との乗り換えは、東横線のホームが高架だった頃は比較的簡単だったが、東横線が地下に潜り、副都心線との直通運転を開始したことで、逆に不便になった。どうしても銀座線に座りたければ別だが、そうでなければ、渋谷駅は銀座線ではなく半蔵門線に乗り換え、表参道で銀座線に乗り継いだほうが、ストレスが少ないかもしれない。
また、表参道に用があるなら、渋谷で下車しないで一駅先の明治神宮前まで乗り、そこで千代田線に乗って表参道で降りたほうがスムーズであろう。
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