「闇バイト」実行犯に勧誘される若者の共通点とは?現役慶大生が開発、リアルすぎる「勧誘→脅迫」追体験する謎解きゲームの中身

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苦笑交じりで語るのは、教育系スタートアップClassroom AdventureのCEOであり、現役の慶應義塾大学生である今井善太郎氏だ。同社はゲームの力を通じて、若い世代に社会問題を伝える取り組みを続けている。

今井 善太郎(いまい ぜんたろう)氏 Classroom Adventure Co-Founder / CEO
今井 善太郎(いまい ぜんたろう)Classroom Adventure Co-Founder /CEO   中学生時代に「新しい教育環境」を求めて単身カナダへ渡航。現地の高校で学ぶ傍ら、小学校で副担任を務めるなど教育現場での経験を積み、大学進学を機に帰国。帰国後は幼児教育を手がける株式会社YOMYを共同創業し、COOとして事業運営を推進。さらに中高生・社会人領域にも関心を広げ、学びを“体験”として設計するプロジェクト「Classroom Adventure」を設立。プログラミング教育の「Life is Tech!」、探究学習の「a.school」でのインターンを経て、ファクトチェックの国際大会「Youth Verification Challenge」で日本優勝。慶應義塾大学総合政策学部在学中(写真:Classroom Adventure)

彼らが提供するプログラム『レイの失踪』は、闇バイトに巻き込まれ、行方不明になった女子高校生レイを探し出す謎解きゲームだ。実際にスマートフォンを使い、レイのSNSに残された痕跡をたどる。

甘い誘惑に乗せられ、個人情報を送ってしまう

これまで、全国の学校300校以上でこのゲームを使った授業が行われたという。

画面に広がるのは、見慣れた「X」を模した精巧なUIだ。投稿を遡ると、レイが金銭的な悩みを抱えていたことが断片的に浮かび上がってくる。例えば、ダイレクトメッセージの中には、「フウト」と名乗る人物からの甘い誘惑が残されている。

「スマホを代わりに契約するだけでお金がもらえる」「あなたが捕まることは絶対にない」。そんな言葉に揺さぶられ、レイは自撮り写真や学生証の画像を送り、さらには匿名性の高いメッセージアプリへと誘導されてしまう。

SNSのダイレクトメッセージで、学生証を持って自撮りすることを求める場面
学生証を持って自撮りすることを求める場面(画像:Classroom Adventure)
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