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「僕にはヒット狙いか自己満足の二者択一しかない」。『フリクリ』と『ジークアクス』の違い、庵野秀明監督への思い…/カラー鶴巻和哉監督⑤

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――庵野さんの言動には、かなり昔から、鶴巻監督を光の当たる場所に立たせたいという強い意思がにじみ出ているような印象もあります。

当時の庵野にしてみたら「鶴巻はいつも自分の後ろで、お気楽に好きなことやってるな」という感覚があるんじゃないですかね。いい加減、お前が先頭に立って、矢を受ける立場になってみろよ、と。そんなに悪意はないかもしれないですが(笑)。

実際、僕自身、庵野の後ろで好きなことをやっているのは、間違いなく楽なので、それでもよかったんです。まあ、そういう立場じゃなくなっちゃったということで、今に至ります。

監督の業務は楽しさとは別のところにある

――庵野さんには、鶴巻監督の才能を多くの人に見せたいという思いがあるのではないでしょうか。第2回の話に出たように共通する価値観やセンスはありつつ、お二方の監督作品にはそれぞれまったく異なる個性が表れています。

『フリクリ』『トップをねらえ2!』に続いて、鶴巻監督ご自身の作品を作る道もあったのではないかと思いますが、実際にはアニメ監督としてのキャリアの重要な局面で、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズに人生をかけるように仕事をされていますね。

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