ニセ社長詐欺に応戦!スマホ2台とAIを駆使し、「1億円を振り込んだ」フリしたら…犯人の手口と"すぐできる対策"《小規模の会社が危ない?》

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おそらく詐欺グループは小規模の会社を狙っていると思われる。

送金と連絡ツールに関するルールを明確に

最初のメッセージで「いま、オフィスですか」と聞いてきたのは、社長が会社に不在で、経理担当者と直接、話すことができる環境にないことを確認したのだと思われる。

年末年始に被害が多かったのも、社長と経理担当者が会社に不在である長期休暇中が狙われたのだろう。社長と経理担当者が一緒のグループに参加させ、安心感を与えたところで、振り込ませるというのは実に巧妙なやり方と言えそうだ。

その後も「送った」「まだ届かない」というメッセージのやりとりが続いたが、突然、「手数料のところ、加工し忘れていませんか」というメッセージが届いた。どうやら、こちらがAIを使って画像を生成していたのがバレたらしい。

正直に「AIで画像をつくっているからですよ」と送ったところ「AIで画像をつくっているからですよ」と同じ返事を返してきて、グループを退会してしまった。

詐欺グループとの会話を終わらせた翌日、同じ人物から「いま、会社にいらっしゃいますか」というメールが届いたのだった。

社長から「LINEグループを作れ」「経理担当を呼んで」「今すぐ送金して」と連絡が来たら、まずは疑わなくてはならない。そして、社内で送金の際のダブルチェックや、指定したチャットサービス以外の使用禁止などルールづくりを明確に行うことで、誰もが「これはおかしい」と気付ける仕組みができるはずだ。

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石川 温 スマホジャーナリスト

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いしかわ つつむ / Tsutsumu Ishikawa

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。まぐまぐにてメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。YouTubeチャンネル「石川温のスマホ業界ニュース」にて記者会見のライブ中継や解説動画を流している。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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