宴会の大皿にポツンとからあげ…冷めゆく「最後の一個」に実は呼び名があった!? 日本各地で違う言い方、その由来とは?
千葉県出身の篠崎教授自身も、仕事の宴席やプライベートの飲み会で、長く「一つ残し」を実践してしまってきた側だ。
残してはダメだとわかっている一方で、食べていいのかなと遠慮していた。「意地汚い、はしたないと思われてしまうかも、と思い込んでいる人もいるでしょう」と、篠崎教授は話す。
「この慣習の背景は、どこも同じではないかと思います。その慣習を、地域文化的なふるまいとしてとらえ、各地で様々な呼び名がついたのだと考えています」
とはいえ、今はものを捨てない時代。残さない方がいいに決まっている。
飲食店にとっては複雑な光景の「一つ残し」
提供する側にも本音がある。千葉県のある居酒屋経営者は、
「冷めないうちに美味しく食べてもらいたいのに、すっかり冷めて、さらに暖房を入れているこの時期はどんどん乾いていく。作り手にとっては複雑な光景なんです」
厨房が皿の回収を指示したのに、ホールのアルバイトが「一つ残し」によって下げるに下げられず、困らされることがあるという。
冷めているようなら、「こちらお召し上がりになりませんか? お下げしてもいいですか?」などと聞くようにアドバイスしている。
もったいないうえに、困る人もいる「一つ残し」。
篠崎教授はこう話す。
「最後を食べる人は、思いやりでそうしている側面が強いのではないでしょうか。見方をちょっと変えてみては、ということかもしれません」
2026年。遠慮のスパイラルから思い切って抜け出し、「英雄」になることを目指してもいいかもしれない。筆者もチャレンジしてみようと思う。
(ライター・國府田英之)
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