宴会の大皿にポツンとからあげ…冷めゆく「最後の一個」に実は呼び名があった!? 日本各地で違う言い方、その由来とは?

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まずは青森の津軽地方。最後の一つを残すことを「津軽衆」と呼び、その一つを平らげた人は「津軽の英雄」と言われたそうだ。

冬の寒さが厳しい津軽地方は、食料が豊かではなかった。最後の一つは、遠慮して誰も手を付けられない。津軽に生きる人らしい作法だから「津軽衆」と呼んだのかもしれない。

とすれば、「英雄」は、言葉通りなのか。あるいは最後の一つを「奪った人」という皮肉の意味もあるのだろうか。

篠崎教授は、

「皮肉ではなく『どなたかどうぞ』とみんなが思っている中で、その一つを食べてくれた。みんなができないことをやってくれたという、称賛的な意味合いがあるのではないか」と推察する。

「遠慮のかたまり」「関東の一つ残し」

確かに、遠慮のスパイラルは誰かが終わらせねば、貴重な食材が無駄になる。

関西では、最後の一つや、その現象を表す言葉が、ある程度定着しているという。

「遠慮のかたまり」

がそれだ。

「一人一人が遠慮して、最後に残った一つ。みんなが気を遣い合った結果の現象で、その象徴として『かたまり』と呼んだのではないでしょうか」(篠崎教授)

関東では、「関東の一つ残し」という言葉があるとか。

「江戸っ子気質で、あえて一つ残すことで見栄を張る。格好つけていたのではないかと考えられます」(篠崎教授)

粋でいなせが好まれる、そんな気質が表れた結果かもしれない。

その他にも、例えば九州では「佐賀んもんのいっちょ残し」(佐賀)。「肥後のいっちょ残し」(熊本)という方言がある。長野や秋田などにも、同じような言葉があるようだ。

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