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名キャスター・久米宏さん訃報――「肺がん」で知っておきたい早期発見の鍵。劇的に変わった検診、早期発見なら治癒も可能に【医師が解説】

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  • 久住 英二 立川パークスクリニック院長
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家族に、複数の肺がん患者さんがいる、あるいは若くて非喫煙者で発症した患者さんがいる場合は、遺伝的な背景を考慮したほうがいい場合があります。心当たりがある場合は、専門の医師に相談してください。

一方で、多くの肺がん患者さんに見つかる遺伝子変異は遺伝するわけではありません。過度な不安を抱くことがないようにしましょう。

■肺がんの最新治療

肺がんは、がんの中でも著しく研究が進んでいるがん種の1つです。

まず、早期発見であれば、手術による完治が十分に期待できます。ステージ1や2では手術が基本です。

近年では、ステージ1で腫瘍が2cm以下の場合、肺の機能を残す縮小手術が行われています。患者さんの体への負担が少なくてすむロボット支援下手術(RATS)の普及などにより、手術後の痛みや回復期間も劇的に改善しています。

がんのタイプにあった薬を選択

薬物治療では、患者さん1人ひとりのがんの特性を遺伝子レベルで特定し、その変異に対して最適な薬を選択する「プレシジョン・メディシン(精密医療)」が確立されています。

例えば、日本人の腺がんに多いEGFR変異には、オシメルチニブなどの非常に効果の高い薬が使われ、ステージ4でも長期にわたってがんをコントロールすることが可能になっています。

ALK融合遺伝子やROS1、KRASといった特定の変異に対応する新薬も次々と登場しています。

また、26年1月には新たな投与経路を持つ薬も承認されました。この新薬は、従来の薬に比べて脱毛や激しい嘔吐などの副作用が抑えられ、生活の質(QOL)を保ちながら、治療を継続できるという点が最大のメリットといえるでしょう。

免疫チェックポイント阻害薬も、進行肺がんの患者さんに使われています。長期間にわたってがんが消えた状態、もしくはがんは消えないが大きくもならない状態を維持できるケースが出てきています。

現在、肺がんではがんとともに生き、あるいはがんを完治させるための強力な武器を手に入れています。読者の皆さんには正しい知識を持って、自らの健康を守っていただくことを切に願います。

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