名キャスター・久米宏さん訃報――「肺がん」で知っておきたい早期発見の鍵。劇的に変わった検診、早期発見なら治癒も可能に【医師が解説】

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■肺がんの実情

肺がんは国内のがん死亡原因の第1位を占め、5年生存率は37.7%。乳がんや大腸がんと比べるとまだまだ厳しいがんの1つといえます。高齢者に多いがんで、肺がんと診断される年齢の平均は71歳、55歳未満での発症は全体の10%以下にとどまります。

■肺がんの種類

肺がんは大きく「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」に分けられ、全体の約85%を非小細胞肺がんが占めています。

小細胞肺がんは、主に肺の気管支粘膜にある神経内分泌細胞から発生する一方、非小細胞肺がんが気管や気管支、肺胞の上皮から発生します。同じ肺がんでも治療方針や予後などが大きく違うので、専門的にはわけて考えることが多いです。

そして、非小細胞肺がんは扁平上皮がん、大細胞がん、腺がんに分類されます。今回の記事は肺がんの多くを占める非小細胞肺がんについて述べたいと思います。

■肺がんの症状

がんという病の多くがそうであるように、肺がんも早期だと症状がほとんどありません。そのため、早期肺がんの患者さんのほとんどは、がん検診や別の病気の検査で撮影したCT画像で、見つかっています。

肺がんというと、息苦しさや胸の痛み、長引く咳、血痰といった症状が表れるイメージがありますが、これらの症状はがんが進行して、気管支や胸膜を刺激することで生じます。体重が減ってくる場合もありますが、これは、がん細胞が体内のエネルギーを過剰に消費し、代謝を劇的に変化させるためで、かなり進行している状態を示します。

早期で発見すれば、局所にとどまっているがんを手術で切除することが可能です。なにより“症状が表れる前に見つけること”が大事で、そのためにも受けていただきたいのが、肺がん検診です。

劇的に変わった肺がん検診

■肺がん検診について

肺がん検診の目的は、肺がんによる死亡率を減少させることにあります。現在、国が定めている検診(対策型検診)では、<40歳以上・年に1回>の受診が推奨されています。

一方で、この肺がん検診の中身については、近年、劇的に変わってきています。“個人のリスクに応じた検診”を受けることが、科学的根拠に基づいた最も有効な検診方法として、具体化されてきたのです。

詳しく見ていきましょう。

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