名キャスター・久米宏さん訃報――「肺がん」で知っておきたい早期発見の鍵。劇的に変わった検診、早期発見なら治癒も可能に【医師が解説】

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まず、これまでは一律に胸部エックス線検査と喀痰検査をするよう推奨されてきましたが、2026年4月からは喀痰検査が外れます。

代わりに、個人の喫煙歴(喫煙量)によって必要な検査が決まります。

その判断基準となるのが「ブリンクマン指数」です。1日の喫煙本数×喫煙年数で表すもので、例えば25年間にわたって1日20本吸っている(吸っていた)人の場合は、25×20で500となります。

現在、喫煙しているかどうかは関係なく、この指数が600を超える人(重喫煙者)で50~74歳の人 は、従来の胸部エックス線検査ではなく、低線量CT検査を受けるようになったのです。これは国際的な標準検診で、日本の肺がん検診ガイドラインでもこの条件に合致する人は「行うよう勧められる」と明記されました。

実際、大規模な臨床試験でも、重喫煙者が低線量CTを受けると、胸部エックス線検査より肺がんによる死亡率が約16~20%減少することが証明されています。

なぜCT検査のほうがいいのか?

なぜ、CT検査のほうがいいのかというと、喫煙者の肺がんは肺の真ん中よりにできることが多いのですが、胸部エックス線検査では心臓や骨と重なってよく見えないのです。

それに対し、CT検査は臓器がジャマになることなく、ミリ単位の病変を鮮明に描き出すことができます。被曝が気になる人もいるでしょうが、今回推奨されている検診方法は低線量なので、そこまで気にすることはないと考えられています。

なお、非喫煙者へのCT検査については、がんではない影をがんと誤認する「偽陽性」のリスクや、過剰診断の懸念があるため、対策型検診では慎重な議論が続いています。

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