社長「業務を絶対に止めるな」→サイバー攻撃で長期停止になる皮肉…「脆弱性の放置はなぜかOK」 日本企業の本質的な"弱点"

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こうした状況は、セキュリティ現場をリードするCISO(最高情報セキュリティ責任者)も認識している。プルーフポイントが発表したレポート「2025 Voice of the CISO」によると、世界のCISOの76%が「今後1年以内に自社が重大なサイバー攻撃を受ける可能性が高い」と回答している。

これは前年の70%から大きく上昇しており、侵害はもはや“可能性”ではなく“前提”として認識され始めていることを示している。

「会社がサイバー攻撃を受けるリスクはどの程度あると思うか?」のアンケート結果。世界平均は2025年で76%
(画像:プルーフポイント「2025 Voice of the CISO」)

日本の取締役会が最も恐れているもの

同調査では、取締役会がサイバー攻撃によって最も懸念している影響についても尋ねている。その結果を国別に見ると、日本は極めて特徴的だ。

サイバー攻撃に関する取締役会の最大の懸念についてのアンケート。日本の1位は大幅なダウンタイム(業務の停止)
(画像:プルーフポイント「2025 Voice of the CISO」)

日本の取締役会が最も強く懸念しているのは「大幅なダウンタイム(業務の停止)」である。他国では「ビジネス価値への影響」「風評被害」「顧客の喪失」といった項目が上位に並ぶ中、日本では業務が止まることそのものへの忌避感が際立っている。

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