迷いや葛藤を経て…出会いは見合い。トランスジェンダーの男女が「恋愛」ではなく「入籍なき結婚」を決めた理由と2人が考える"未来"

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ただ1つ異なっていたのは、この日、永遠の愛を誓い合った2人が、ともにトランスジェンダーであるという点だ。

新郎はトランス男性のるーさん(35歳)、新婦はトランス女性のつーさん(39歳)。2人の出会いは約3年前、あるコミュニティが主催したLGBTQ+向けのZoom交流会だった。

るーさん、つーさんの結婚式の様子(写真:筆者提供)※一部加工しています

可愛らしさに一目惚れ

「画面越しにつーさんを見つけて、その可愛らしさに一目惚れしました。でも、そのときは勇気が出なくて、主催者に『あの人は誰ですか?』と聞くことができませんでした」(るーさん)

しばらくときが流れたが、2人はそれぞれが登録していた日本LGBTサポート協会のオンライン交流会で、再び顔を合わせる。

「“あ、つーさんがいる”と気づいて、素直にうれしかったですね」(るーさん)

交流会終了後、るーさんは仲人を通じて「つーさんとお見合いはできませんか」と申し出た。つーさんはそれを快諾した。

遠距離だった2人はまずZoomでお見合い。「物事の捉え方や価値観が驚くほど近い」と感じた2人は、交際へと進んでいった。そして、時間を重ねていくうちに、どんどん惹かれ合うようになった。

「Zoom交流会のとき、つーさんがLGBTQ+の人たちが生きやすい社会をどうつくるか、本気で考える活動をしていることを知りました。交際がスタートしてみると自分のことだけじゃなく、社会にも目線を向けている人だな、と。性別には関係なく、人間的な魅力を感じるようになりました」(るーさん)

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