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ブラジル進出の中国企業に"カルチャーショック"の洗礼。そこから学び適応する中国人上司とブラジル人社員たち

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工場長の王氏が中国からブラジルに赴任して、すでに1年近くが経過した。王氏いわく、その間に起きた最大の変化は「自分の短気(な性格)が直った」ことだという。

「中国の会社では、仕事の手際が悪い社員は(上司から)叱責されるのが当たり前だ。しかし、ここでは(上司が)少しでも声を荒らげれば、部下から『差別や不当な扱いを受けた』と訴えられかねない」

ブラジルに派遣された中国人管理職は経営文化や法規の違いにとまどいながら、現地社員との良好な関係づくりを模索している。写真は現地の中国企業のオフィス(撮影:財新記者 張芮雪)

そこで王氏は、郷に入っては郷に従うことを決意し、部下とのコミュニケーションでは極力穏やかに、細心の注意を払いながら接している。

彼の経験によれば、ブラジル人の部下と良い関係を築きつつ事業でも成果を上げる秘訣は「褒めて育てる」ことだ。

「部下たちは30歳以上の中堅世代でも(中国人の感覚では)心理的に繊細なケースが少なくない。赴任した当初はそれに不慣れで、ついきつい言い方をしてしまうと、相手の目に涙が浮かぶこともあった」

労働争議は経営側に不利

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