【中学受験】直前期、後悔しないための「令和の併願校選び」 《第一志望合格は少数派》 偏差値は幸福な学校生活を保証しない

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例えば「うちの子には共学が合うから女子校は受けない」「国際的な環境がある学校は、中学から本格的に英語を始めたいうちの子はついていけない」「自由な環境に置くと遊んでしまいそうなので、管理型の学校に入れる」など。

筆者にもそういう思い込みがありました。それを意識的に疑うことで、いい学校を「発見」することができました。

もちろん、お子さんを一番理解しているのは親御さんですから、性格と校風のマッチングについて、直観が働くのは間違いありません。ただ、一度その「前提」を疑ってみることで、今まで除外していたいい学校との出会いがあるかもしれません。

偏差値では測れない「令和の併願校選び」

ご存じのとおり、現在の中学受験は、「オーソドックスな一般入試だけ」の時代ではありません。

算数1科目、国語1科目、探究型、英語資格を使った入試など、子どもの特性がより強く反映される入試に変化しています。また、午後入試も連日たくさんの選択肢があり、効果的に組み合わせることでチャンスを増やせるようになりました。

ご家庭に取材してお話を伺うと、「あの入試パターンが合うのでは?」と感じることがあります。それをお伝えすると「考えてなかった!」と言われることも。

ぜひ、お子さんをよく理解している塾の先生の意見もどんどん取り入れ、あるいは直前期に開催される各学校が主催する入試説明会にも足を運んでください。

その子にフィットした入試形式の学校は、自身の偏差値を超えた合格を可能にもしますし、併願校を選ぶときに決して侮れない視点です。

「算数は得意だけど、途中式をあまり書かない。理社の細かい暗記が苦手」「記述が苦手だけど、選択問題中心ならば国語の偏差値は高く出る」など、多くの子が独自の強みと弱みを持っています。

だからこそ、入試形式、ひいては学校の教育方針との相性を見極めることは、以前よりもはるかに重要になっています。例として、入試形式から読み取れる「学校が求める生徒」について考えてみましょう。

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