キーエンスで25年「元採用トップ」が明かす極意→平均年収2000万円でも高収益を維持できるのは"創業者の理念"、ESと志望動機は不問の納得理由
しかしキーエンスを知らないし、知っていても興味を持ってくれない第3の層まで広げなければ、本当の意味での母集団拡大にはならない。キーエンスに興味がなくても参加したくなるイベントを企画できれば、この層と接点が持てると考えた。
そこでキーエンスに限らず、どの企業の就活にも必須な「自己分析」などを打ち出した「就活お役立ち講座」を99年から開催した。
3時間あるイベントの最後の10分程度でキーエンスのPRをし、事後アンケートを行ったところ、やはり参加者はキーエンスよりもイベント内容自体に興味がある人が多いとわかった。アプローチできる学生を広げられたということで、これらの参加者が採用にエントリーし入社に至れば、完全に仕組みの成功だ。
企業と学生のミスマッチを防ぐ
――その次に必要となるのが、「選考力」と採用の「辞退防止力」の2領域になると。
選考力では求める人物像を的確に設計し、それに合う人物を見抜くという2段階がある。キーエンスの選考方法で独特なのが「要素面接」や「20秒PR」だ。




















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