数学テスト、最初の5分で勝負あり? 成績いい人がやってる「時間配分の妙」 《データが示す》成績上位層と下位層で異なるテスト中の行動パターン

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第2ブロック:中盤

「ペースを落として慎重に」

最優先事項: 応用問題や文章題など、思考力を要する問題に取り組む。

意識: 上位層の戦略を真似て、ここではあえてペースを落とす。問題文を丁寧に読み、途中式をしっかり書き、思考の過程を残すことに集中させる。

「飛ばす勇気」を持つ: もし「これは手強い」「見たことがない」と感じる問題に出会ったら、固執せずに一旦飛ばす(保留にする)勇気を持たせる。例えば、「2分考えて手が動かなければ飛ばす」というルールを自分の中で決めておく。中盤で時間を使いすぎて終盤に響くのが、もっとも避けるべき失敗パターン。

第3ブロック:終盤

「見直し時間の確保とリスク回避」

最優先事項: 新しい難問を解くことよりも、これまでの解答の精度を高めること。

意識: 終了間際に焦ってペースを上げると、思考が雑になり、正答率は下がる(D層のパターン)。無理に全問正解を目指さず、確実に取れる問題を落としていないかを確認する「検算・見直し」に時間を充てる。

合言葉: 「最後の5分は、新しい問題を解くより、前の問題を見直したほうが点数が上がる」と伝える。

テスト後に必ず振り返りと次回の行動目標を

3. 【テスト後】振り返り段階の戦略

点数だけを見て一喜一憂させてはいけません。「戦略通りに動けたか」を評価させます。

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