数学テスト、最初の5分で勝負あり? 成績いい人がやってる「時間配分の妙」 《データが示す》成績上位層と下位層で異なるテスト中の行動パターン

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1.【テスト前】準備段階の戦略

テスト本番で戦略を実行するためには、事前の準備が必要です。

(ア)「基礎・復習範囲」の瞬発力を鍛える

データが示す通り、序盤の基礎問題を速く処理できるかどうかがカギです。テスト範囲に含まれる前学年の復習や計算問題(分数の四則演算、正負の数、文字式など)は、「解ける」レベルを超えて「考えなくても手が動く」レベルまで反復練習をすることが理想的です。

(イ)時間配分のシミュレーション

「60分で大問が4つあるなら、大問1つ当たり15分」「最初の計算問題は5分で終わらせる」など、大まかな時間の目安を持たせます。これがないと、子どもは目の前の問題に没頭しすぎて時間を使いすぎてしまいます。

(ウ)自分の「負けパターン」を知る

「いつも計算ミスで落とす」「難しい問題で止まってしまい、最後まで行けない」など、自分の過去の失敗パターンを自覚させます。そのうえで「今回はわからない問題はすぐ飛ばす」といった対策を決めさせましょう。

テスト本番は「3ブロック戦略」を

2.【テスト本番】実行段階の戦略

テスト中の動き方については、以下の「3ブロック戦略」を推奨します。

第1ブロック:序盤

「スタートダッシュで貯金を作る」

最優先事項: 基礎・計算・復習範囲などの「易しい問題」をとにかく速く、正確に片付ける。

意識: ここで時間を稼ぐことで、後半の難問に挑むための「時間の貯金」と「心の余裕」が生まれる。

注意点: 速さだけを求めて雑にならないこと。簡単な問題こそ、ケアレスミスは命取りです。「速く解くけど、丁寧に書く」バランスを意識させる。

次ページテスト後に必ず振り返りと次回の行動目標を
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