軽井沢で静かな贅沢「北欧の暮らし」を味わう休暇 食やインテリアを楽しむホテルステイを《知る人ぞ知る静養の地》

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1階にはカフェ、ベーカリー、パティスリー「pâtisserie m.koide(パティスリー エムコイデ)」、デンマーク料理を提供するレストラン「jord Y farm kitchen(ヨードワイファームキッチン)」がそろう。

多種多様なパン
1階のベーカリーが営業している日はぜひパンを購入して朝食に(写真:haluta)
四角い黒パン
デンマークでの製法を忠実に再現した「ルブロ(黒パン)」。石臼でひいた信州上田と北海道産のライ麦を使用。そこにひまわりの種、亜麻仁、白胡麻を加え時間をかけて丁寧につくる(写真:haluta)

2階にはホテルのほか、オフィスとhalutaが運営するヴィンテージショップとギャラリーが併設されている。

ヴィンテージのテーブルやチェア、照明が並ぶギャラリー
2階のホテル横にあるショップ&ギャラリーは、北欧のヴィンテージ家具が一同にそろう。一つひとつ自分の目と手で確かめたい人にとっては大いに訪れる価値がある(写真:haluta)

ホテルの客室は全部で3室。グランドルーム(grand room)、ステューディオ(studio)、テラス(terrace)の3タイプがあり、各部屋は「住まうような滞在」をイメージしている。そのため、すべての部屋にツインベッド、ダイニング、キッチン、バスタブとトイレが備わっている。

窓辺から雄大な蓼科(たてしな)山を望み、光の移り変わりがはっきり感じられる豊かな景観だ。

寝具のマットレスはオーストリアで代々続く職人の手による、馬のテールヘアーを100%用いたハンドメイドのもの。家具だけでなく、ティータイムに使うポットや器も貴重なヴィンテージの品々だ。

木材がふんだんに使われた、柔らかな雰囲気の客室
客室ステューディオタイプ(59.8m²/ 利用人数:1〜2名)。ワーケーションが可能な空間が用意された一室(写真:haluta)

家具はショールームに並ぶ商品を用いており、定期的に入れ替えを実施し、客室体験の刷新と販売の循環を両立している。そのお値段、一室当たりの家具評価額は約600万〜1600万円。なんという贅沢なのだろうか。ヴィンテージ家具の価格は世界的に高騰しており、現在は20年前の約5倍にも上るという。

丸テーブルとチェア、棚
北欧のインテリアを楽しめる(写真:haluta)

気軽に買うのが難しいからこそ、ホテルで使い心地を試せるのもよい体験になるだろう。客室ではワーケーションも可能なしつらいであり、より日常に近い環境だ。1週間くらい滞在してみるとより「暮らし」を実感できるかもしれない。

開業以降、幅広い世代の方が訪れているが、主に夫婦やカップルでの利用が多い。小さな子どももウェルカムで、ヴィンテージベビーベッドも備えていることから家族連れの姿もあるそうだ(ただし部屋によって、子どもの宿泊に制限がある)。

古き良き文化を継いでいく価値観

長野県出身の徳武さん。もともと古いものに魅せられていた。halutaを創業する前は都内の雑貨メーカーに勤めており、フレンチやアメリカンの雑貨を手がけていた。

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