留学で子どもの生涯年収が「数億円」増える? 元トレーダーが説く「未来への投資」としての教育費の考え方 《円安でも海外留学は不可能ではない》
学費だけを見て諦めるのではなく、志望する大学でどのような制度を利用できるのか、ぜひ一度調べてみてください。
「金額の話」ではなく、「価値の話」をする
子どもに教育費の話をするとき、伝えるべきなのはいくらかかるかではなく、その経験がどんな未来を連れてくるか。金額だけが独り歩きすると、教育は負担に見えます。でも、「この経験はあなたの未来にどんな扉を開くと思う?」と聞かれた瞬間、子どもは主体的に考えはじめます。
海外で泣いた日も、英語で悔しい思いをした時間も、すべてが人的資本の厚みになります。失敗はマイナスではなく、未来のためのデータ収集。私はよく「失敗は研究費みたいなもの」と話しますが、本当にその通りで、挑戦を広げるための大事な材料です。
教育は、その日その瞬間の点数のためではなく、30年後の生活の安定のために存在します。親がその視点を持っているだけで、子どもは安心して前へ進めるようになるのです。
円安の今、留学費がいつも以上に重く見えるのは自然です。でも、為替に左右されない価値がひとつあります。それが教育です。変化が激しいこれからの世界で、学び続ける力こそが最も堅いリターンを生む資産になります。
大切なのは、子どもがどんな未来でも選べる状態をつくること。これは親が子どもに贈れる、もっとも長持ちするギフトです。洋服やおもちゃよりずっと長く残り、人生の局面で何度も子どもを助けてくれます。
そして最後に。親子で未来の話をする時間そのものが、実は最大の金融教育です。円安だから諦めるのではなく、どうすれば実現できるかを一緒に考えるチャンス。焦らず、戦略を持って、子どもの未来に投資してほしいと思います。
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