留学で子どもの生涯年収が「数億円」増える? 元トレーダーが説く「未来への投資」としての教育費の考え方 《円安でも海外留学は不可能ではない》

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それに留学費はその時のドルレートで一括払いしないといけないと思われがちですが、これは誤解です。

留学準備は数年かけて行うもの。積み立てで為替リスクは平準化できますし、必要なタイミングごとに分けて支払うことも可能です。情報と戦略さえあれば、円安でも十分に実現可能です。

“学費を下げる仕組み”、奨学金とFinancial Aid

アメリカの大学には、知らないと損をする制度がしっかり存在します。

① Merit Scholarship(成績・実績ベース)
成績だけでなく、アメリカ版の全国統一試験である SAT/ACT のスコア、国際バカロレア IB や大学レベル科目 AP の成績、さらにボランティア活動やリーダー経験が総合的に評価されます。年間数千〜数万ドルの減額が出ることも珍しくありません。とくに、IB・APのスコアが高い学生はとても有利です。

② Financial Aid(収入ベースの支援)
多くの日本家庭が実はこの対象に入ります。アメリカのトップ大学は家庭収入に応じて授業料を大幅に減額する仕組みを持ち、
・年収$75,000(約1100万円)以下 → 授業料ほぼ全額免除
・年収$150,000(約2200万円)以下 → 授業料半額以下
といったケースが珍しくありません。

こうした制度を利用すれば、円安の今でも日本の私大とさほど変わらない負担でトップ大学に進学できる家庭は多いのです。

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