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地方の課題を解決する中国・四国のスタートアップ「J-Startup WEST」の顔ぶれと、それを支える地元金融機関の役割

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マテリアルゲートも同じく広島大学発スタートアップで、機能性材料による半導体メモリー・単分子誘電体(SME)の実用化に取り組んでいる。マテリアルゲートは、東洋経済編集部が選定する「すごいベンチャー」2025年版にも掲載されている。 

またクロスメディスンは徳島大学発スタートアップで、AI技術で赤ん坊の鳴き声から感情分析するソフトを開発している。大学の研究室ではゲノム編集やAI技術など、ディープテックの技術シーズが基礎研究で生み出されており、それを社会実装する目的で起業されている。

エリア内の地域産業強化系、または地元の課題解決に取り組む会社も選定されている。広島県呉市の瀬戸内海にある三角島(みかどじま)に本社があるナオライは、島で昔から営まれた酒作りを起点に付加価値を付与したサービスを展開する。「浄酎」という新しいお酒も開発したり、島内での日本酒のイベント等を開催したりする。社名は、神事や祭の終了後に神前に奉納したお米やお酒を神職をはじめ参加者でいただく「直会(なおらい)」の儀式が由来だ。

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