やりたいことを後押しする文化がある…社会に出て「花開く人」を続出する学校は何が違うか?野沢北高校"探究学習の授業"をのぞいてみた
2020年度には、長野県が高校を対象に実施した「未来の学校」構築事業に応募し、「卓越した探究的な学びを推進する学校(スーパー探究校)」の指定を受けます。これをきっかけに、大学・研究機関、佐久市内の病院や企業との連携も加速することになります。
教員側の意識変革も欠かせない
探究活動を進めるためには、生徒を支援する教員側の意識変革も欠かせませんでした。探究活動では、教員が「教える」のではなく「伴走する」姿勢へとシフトする必要がありました。生徒自身が興味を持ったテーマを尊重し、自発的な学びを促さなければ活発な探究は生まれないからです。また、教員の探究学習に対する負担感を増やさないことも重要でした。
「探究学習というと、これまでの学習に『プラスアルファ』でやらなくてはいけないものと捉える先生も多い。しかし、探究学習は既存の学びやさまざまな活動と統合的に結びつけることが大事だと思っていて、本校ではそこを重視しています」(柳沢校長)
特定の教員に負担が集中することがないように、探究は基本的には担任ではなく、副担任を中心に進め、全職員で関わる体制を整えています。週1回、教室で行われるロングホームルームの時間、副担任たちは別室で集まり次回探究の打ち合わせを行うことに。



















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