「女子大はいらない」は本当か? 共学化ラッシュの陰で、昭和女子大総長が語る"自己抑制女子"を目覚めさせる仕組み
また、2026年4月には「データ・AI・デジタル」を使いこなす人材を育成する総合情報学部(※仮称・設置認可申請中)を新設する予定です。これまでに複数の学部で蓄積してきたリソースとデジタルを融合させて独自の情報教育を展開します。
従来、国内の女子大の定番学部といえば文学部と家政学部でしたが、時代や学生のニーズの変化に合わせて学部を見直していかなくてはなりません。
(※文部科学省へ設置認可申請中であり、内容が変更となる場合がある)
Q:2019年にはキャンパス内に米国ペンシルベニア州立テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)の校舎が完成し、日米の大学が隣接することになりました。
坂東:テンプル大学は1980年代から、日本で教育を続けています。日本国内にしっかりとしたキャンパスを持ちたいと考えておられたようで、海外の大学と連携をすることによってグローバル化を一気に加速させたい本学のニーズと合致し、テンプル大学ジャパンキャンパスのブルース・ストロナク学長(当時)と話をして、本学の敷地に来ていただくことになりました。キャンパスを共用するだけでなく、お互いの大学の授業を履修したり、施設を利用したりすることができます。
特筆すべきは「ダブル・ディグリー・プログラム」です。昭和女子大学で2.5~3年間、テンプル大学ジャパンキャンパスで2年間勉強すると両校の学位が取れるのです。そのほか、中国教育部直属の重点大学である上海交通大学(中国)やクイーンズランド大学(豪州)、ソウル女子大学校(韓国)、淑明女子大学校(韓国)などともダブル・ディグリー・プログラムで提携しています。
キャリア教育に注力していく
Q:高校生からの評価はいかがですか?
坂東:高校の進学指導の先生達へのアンケートによると、本学は就職指導が手厚い、入学後に能力を伸ばしてくれる大学、と評価されていることがわかります(『進路指導教諭が評価する大学』調査(大学通信)で「入学後、生徒を伸ばしてくれる大学」の全国女子大部門1位)。
しかし、残念ながら進学指導以外の先生と女子高校生にはあまり伝わっていません。昔ながらの女子大のイメージをお持ちの方もいます。昔と異なり、昭和女子大学はキャリア教育に注力し、社会で役に立つ能力を身につけるような教育をしていることをPRしていく必要があります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら