最高の職場 いかに創り、いかに保つか、そして何が大切か マイケル・バーチェル、ジェニファー・ロビン著/伊藤健市、斎藤智文、中村艶子訳 ~良い会社は世界のどこでも共通している

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ギリシャでスイミングプールの建設と保守をしている会社の場合は、大学院に行きたい者には学費を払い、フランチャイズ事業を立ち上げたい者には資金援助をしている。またグローバルな法律事務所では、1000人を超える弁護士が1人当たり77時間の無料法律相談をしている、といった具合である。

事例を読みながら、良い会社は世界のどこでも共通していると評者は思った。ちょっと異なるのは採用の事例だ。高校生のうちから取り込む努力などをしたら日本では袋だたきにあう。

あえて日本的経営とはいわないが、本書に登場する会社の多くは、日本で評価の高い会社と共通する要素を持つ。それは長期雇用、内部昇進、自分の属する企業へのロイヤルティと誇り……などである。

問題はリーダーシップだ。信頼性、専門知識、信憑性があるかが問われる。社内政治や人事工作とは遠い世界がここにある。中でも人事担当者にとって必読の一冊といえよう。

Michael Burchell
米働きがいのある会社研究所(The Great Place to Work Institute. Inc.、GPTWI )のバイスプレジデント。UAEインスティチュートのパートナーでもある。

Jennifer Robin
GPTWIのリサーチフェロー。

ミネルヴァ書房 2100円 267ページ

  

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