小学校受験で「わが子の足を引っ張る親」の失敗エピソード、"やらかし"に学ぶ面接対策 ミス乗り越えた家族の「成功ストーリー」も紹介

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小学校受験のシーズンに本格的に突入し、面接対策に余念がない家庭も多いだろう。面接対策は、子ども本人はもちろん、親にも徹底した準備・練習が必須です。当然のごとく面接は一発勝負なので、やり直しが利かない。子どもの頑張りを無駄にしないためにも、親はどんな点に注意したらよいのか。今回は、これまで3000人を超える親子の小学校受験を指導してきた実績を持つコノユメスクール代表の大原英子氏に、面接での失敗・成功エピソードを交えて注意点を解説してもらった。

注意!実は、面接で失敗が多いのは「親」のほうだった

子どもの面接練習で、親は「なんで何回もやっているのにできないの?」「あなたはもっとこうしたほうがいい」とダメ出しをしますが、子どもの対策に力をいれるあまり、実は本番では、親の練習不足が足を引っ張るケースが圧倒的に多いのです。

大原英子
大原英子(おおはら・えいこ)
コノユメ代表取締役
東京大学卒業後、大手通信会社勤務。その後、自身の母親が30年続けている受験絵画教室のメソッドを活かし、2011年小学校受験専門幼児教室設立。その後、2022年5月に株式会社コノユメを設立し、家庭学習をサポートするオンラインサロンのコノユメSCHOOLを開校。慶應義塾幼稚舎、慶應義塾横浜初等部、早稲田実業学校初等部、雙葉小学校、白百合学園小学校、東京農業大学稲花小学校、など難関校へ多数の合格者を輩出している
(写真は本人提供)

【面接で失敗するケース①父親の準備・練習不足】

中でも多いのが、父親の準備・練習不足です。「プレゼンは慣れているから大丈夫だ」「普段は面接する側だからポイントは外さない」と過信している方も多数います。

しかし、仕事のプレゼンや採用面接と、わが子の受験の面接は全くの別物です。とくに、受験対策をすべて母親に任せている父親は、子どもが受験する学校について表面的な理解しかしておらず、志望理由を聞かれても、ありふれたことしか言えなくなってしまいます。

学校からの質問がクローズド・クエスチョンの場合、「はい」「いいえ」の一言で終わらせてしまうケースも少なくありません。例えば、「(学校に)来校されたことはありますか?」という質問に対して「はい」というように一言だけで終わらせると、話がそこで終わってしまいます。本当は、「はい」に続いて、来校したときの印象、そしてそこからの志望動機まで話していただきたいところです。

面接では、親に1〜2問しか質問しない学校もあります。「もっと聞かれると思っていた」というのは言い訳。家庭の様子や志望理由を伝えるためには、事前練習が欠かせません。

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