小学校受験で「わが子の足を引っ張る親」の失敗エピソード、"やらかし"に学ぶ面接対策 ミス乗り越えた家族の「成功ストーリー」も紹介

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また、「お子さんの長所は?」と聞かれて、「明るく元気なところです」と、どの子にも当てはまる回答もしてしまいがちです。「明るく元気」が悪いわけではないのですが、具体的なエピソードとともに、わが子ならではの素敵なところをお伝えしたいところです。

大人でも、緊張すると予想外の行動や発言をしてしまうことがあります。父親の『できるだろう』という過信は、子どもの今までの数年間の頑張りを無駄にしかねません。頭では整理できていても、実際に話してみるとうまく話せないものです。父親も自分の力を過信せず、お子さんと一緒に面接の練習をしましょう。

【面接で失敗するケース②アピールすべきポイントを外した自慢話】

最近よく見られるのが、「うちの子はこんなことができて、こんな賞を取って……」と、わが子のできることや実績を延々とアピールしたり、自分の人脈を自慢したりする方です。これは、小学校受験で大事にすべきことを勘違いしているケースです。

小学校受験ではお金があることを伝えなくてはいけない、わが子が他の子よりできることをアピールしないといけない、と思っている方も多いようですが、それは違います。学校側は、入学後に学校と家庭が同じ方向を向いていけるか、子どもが学校での学びを自分の力にして成長していける家庭かを知りたいのです。

大事なのは、子どもの関心に寄り添い、興味や視野を丁寧に広げている親子関係。面接では、できること・できないことではなく、子どもが今までに経験したこと、それを親子でどのように楽しみ、興味を広げ、子どもの成長につなげてきたか、を話してください。子どもを中心に据えて、体験を学びに変えている家庭は、学校としても魅力的に感じるはずです。

【面接で失敗するケース③正解を求めて答えられなくなる子ども】

普段から親が子どもに正解ばかり求めていると、面接で子どもが「これは言ってはダメかも」とブレーキをかけることも少なくありません。

例えば、面接の日の朝に菓子パンを食べた子は「今朝は何を食べましたか?」と聞かれてだまってしまうことがあります。練習では「味噌汁とごはんと魚を食べました」と答えていたけど、今日は違う。でも「菓子パンです」と答えるのはよくなさそう……と悩んで、結局答えられなくなってしまうのです。

実際の生活とは違うことを演じて答えさせるのは、望ましくありません。子どもに「これは答えていい、これはダメ」と指導するのではなく、何でも堂々と話せるような生活をすることが重要なのではないでしょうか。

また、「けんかは悪いこと」だと思っている子は面接で、「けんかをしたことはありますか?」「ありません」「本当にありませんか?」「ありません」と答えることがあります。

小学校の先生は、子どもがけんかをすることはもちろんわかっています。親が「よい子を演じる」ことを求めてしまうと、面接では違和感をもたれかねません。

面接では、子どもが親の目を気にすることなく、自分の意見を言えることが重要です。親は子どもに正解を求めるのでなく、見守る姿勢を忘れないようにしましょう。

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