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宗次徳二氏(カレーハウスCoCo壱番屋 創業者)の証言 第2回/「日本一の事業承継」ができた理由

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「日本一の事業承継」を実現できたのは、後継者にすべてを任せたから。引退したら会社に執着しないのが大事。

カレーハウスCoCo壱番屋 創業者の宗次徳二氏
宗次徳二(むねつぐ・とくじ)/カレーハウスCoCo壱番屋 創業者。1948年生まれ。喫茶店経営を経て78年「カレーハウスCoCo壱番屋」を創業。2000年に当時のジャスダックに上場。02年に経営から引退。03年芸術文化・福祉支援のNPOを設立、07年「宗次ホール」をオープン
“街のカレー屋”を一大チェーンに育て上げた、宗次徳二氏の証言を3回に分けてお届けする。
21世紀に入ってから25年ほど経過した。この四半世紀を振り返り、その間の主な出来事や経済社会現象について、当事者たちの声を掘り起こしていく

2002年に53歳で会長職を妻の直美に譲り、経営から引退した。妻は代表権のない会長を10年まで続けたが、02年以降は元アルバイトの浜島俊哉社長が経営を取り仕切った。

私たち夫婦には息子がいるけれど、跡を継がせようとは考えなかった。息子が生まれたのは創業間もない頃。そのころ本当に忙しく、夫婦で「この子にはやらせたくないね」と話していた。長じた息子も継ぎたいとは言わなかった。

浜島君に経営のすべてを任せ、口出しはいっさい避けた。何か助言をして、聞き入れられなかったら腹が立つ。それなら何も言わないほうがいいと決め、最後まで守り抜いた。

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