「最大10万円も」令和ロマン、空前規模の"2万人ライブ"で強気価格が設定された背景

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今年に入ってからも、5月10・11日には大阪・万博記念公園で浜田雅功が出演する「ごぶごぶ」(MBS)の音楽フェス「ごぶごぶフェスティバル」が行われた。8月23日には国立代々木競技場第一体育館で「ラヴィット!」(TBS系)の番組イベントである「LOVE IT! ROCK 2025」が開催された。

一般的な感覚では、人気のある芸人が大きい会場でイベントをやるのは当然だと思われるかもしれない。だが、そうではない。なぜなら、原則としてお笑いは大きすぎる会場には向いていないからだ。

数千人から数万人の規模の大会場で漫才やコントを演じると、音が反響して聞き取りにくくなるし、細かい表情や動きも見づらくなる。その状況では純粋にネタを楽しめなくなる。

お笑いファン層が拡大

そのため、お笑いライブが行われる会場は、数十人から数百人程度のキャパシティであることが多い。にもかかわらず、最近になって大規模なお笑いイベントが増えているのはなぜなのか。ここにはいくつかの理由が考えられる。

根本的な理由は、お笑い人気の定着とファン層の拡大である。「M-1グランプリ」などの影響で数多くの芸人が全国的に知られるようになり、その存在感はもはやテレビの中にとどまらなくなった。芸人はテレビの世界を席巻していて、あらゆるジャンルの番組に顔を出している。

しかも、SNSやYouTubeを通じて有名になる芸人も出てきて、お笑いファンの裾野が広がった。「大きい会場を埋められる芸人」が次々に誕生したことで、大規模イベントを実施する土壌が形成された。

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