「検索してはいけない」「怖い」不穏なワードと共に検索される謎の“遊園地” 崖っぷち経営の《自虐イズム》に隠された、実は真面目な生存戦略
こちらの公式X。リスの愛らしいイラストに反して、まるでこちらの脳内にその名を刻みつけようとするかのような怒涛の「メルヘン村」羅列。文字化け風の謎のプロフィール文……。
ちなみに文字化けを直してみたら「これを読めたら君ハイパーメルヘンなんだよ♪ようこそメルヘン村へ」だった。なかなか芸が細かい。
さらに、よく「メルヘン村はもう潰れたと思ってた」などと言及されるため、固定ツイートは以下のようにしている。

強烈だ。一言で表現すると「カオス」というやつだ。「怖い遊園地」と言われるのも当然だろう。
筆者は長崎県生まれ・育ち。メルヘン村へは車で1時間もかからなかったため、子どものころからレジャースポットとして親しんできた。親に連れられて、かわいい動物たちとふれあい、遊具で遊んで大満足だった。
いつの間にこんなことに……?
童話の世界観を持つ老舗遊園地が歩んだカオスへの道。いったいどんな変化が訪れたのだろう。その背景を知るべく、メルヘン村を訪ね、副支配人の境田さんに話を聞くことにした。
実は「二度死んだ」メルヘン村
メルヘン村へ足を踏み入れると、漆黒の瞳で高みから見下ろしている巨大なリスのオブジェが現れる。「なにか目玉となるものを」と、開園から7年目の1999年6月に8000万円を投入し完成したメルヘン村のシンボルである。


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