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過熱する【ソフト人材争奪戦】、自動車各社が次々と都心に開発拠点増強、異文化との融合に悩み、部品メーカーからは悲鳴も
ホンダは6月25日、大阪駅北側、通称「うめきた」にある商業施設グラングリーン大阪に今年4月オープンさせた「Honda Software Studio Osaka(ホンダソフトウェアスタジオ大阪=HSSO)」を報道陣にお披露目した。
スマートコックピットや先進運転技術、高性能半導体のSoC(システム・オン・チップ=システムに必要な複数機能を1枚に集積した半導体)、車載OSなどのソフトウェアの西日本での主力開発拠点とする。

「ホンダソフトウェアスタジオ大阪」ではコミュニケーションを図りやすくする場所づくりを意識。ホンダ伝統の「ワイガヤ」精神の浸透を狙う(記者撮影)
大阪の最新、かつ利便性の高いエリアにオフィスを構えたのは、人材採用を強く意識したからだ。フリーアドレス採用、偶発的なコミュニケーションを促すミーティングスペースの拡充、カフェスペースの充実など働きやすさにも気を配った。
実は、ホンダは2023年10月に、大阪でソフトウェア開発拠点を開設している。以降、大宮、品川、名古屋、福岡にも同様の施設を設置してきた。今回のHSSOは既存の大阪拠点を発展・拡張したものだ。現状、HSSOには100人が在籍しており、中途採用者が8割超。今後も積極的に採用し、2030年頃には500人規模まで体制を拡大する。
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