【空き家を資産価値UP】築55年木造住宅が新築性能に!? 売却益で住み替えも。「ヤドカリプロジェクト」が示す中古住宅革命 静岡

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現在も人口が増え続けているアメリカと人口減少期に入っている日本との間で住宅需要に大きな差があること、アメリカのほうが高くても中古が売れるという事情を考慮しても、その差は大きい。

「中古住宅を改修して長く住んだり流通させたりする慣習が少ないため、日本では住宅資産が失われてきたと言えます。

わが国も長期優良住宅や価格査定マニュアルの改訂など、中古住宅を評価する仕組みは既に構築されています。こうした制度に沿って、改修した中古住宅を適切に評価し売買する事例を増やし、それを新しい慣習として定着させることが私の目標です」(白坂さん)。

耐久性や耐震性などの向上で耐用年数評価を高められる

空き家の長寿命化を図り、資産価値を高める方法は明解だ。

「国が定めた中古住宅評価のガイドラインが参考になります。具体的には、住宅の耐久性を評価する指標『劣化対策等級』で最高位の3を取得すると、木造住宅の耐用年数が75年と評価されます。さらに断熱性や耐震性なども高めて『長期優良住宅』のお墨付きが得られれば耐用年数評価を100年とすることも可能です」(白坂さん)。

木造住宅
耐久性や耐震性の向上のため基礎をコンクリートで補強したり、筋交いを入れたりする(撮影/本美 安浩)
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