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なぜ東宝は“アニメ業界の新横綱”に駆け上がることができたのか 「5人体制の後発組」⇒「アニプレックスとの二大巨頭」へと変貌を遂げた軌跡

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対して、東宝がアニメ事業室を設立したのは2012年。わずか5人の部署として発足し、その翌年にTOHO animationをスタートさせた。先行する企業を追いかける戦いの始まりについて、立ち上げ時からアニメ事業を管轄してきた大田圭二常務は、次のように回想する。

「『ドラえもん』に『クレヨンしんちゃん』、『名探偵コナン』など、映画の配給作品としてアニメは扱ってきたが、これらは他社幹事の作品だ。そこで、当時社長の島谷(能成、現会長)から、もっと主体的にアニメをやろうよ、と」

ファンが集まり、ひときわ盛り上がりを見せていたTOHO animationのブース(記者撮影)

大田常務には、当初から描いていた勝ち筋があった。他部門との積極的な連携だ。

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