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【最終赤字6708億円】日産自動車が「2万人削減と7工場閉鎖」の大リストラ、遅すぎた決断の代償

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業績悪化に加え、ホンダとの経営統合協議の破談もあり、内田氏の退任とエスピノーサ氏の次期社長就任が決まったのは3月11日のことだ。そこから矢継ぎ早に合理化策が打ち出されるようになった。

3月末にはインドの合弁工場の持ち株をルノーに売却することを決定。5月9日には福岡県北九州市でのEV(電気自動車)向けLFP(リン酸鉄リチウムイオン)電池の新工場計画の撤回を発表した。電池新工場は今年1月に計画を表明したばかりで、経済産業省から最大557億円の助成を受ける予定だったが、「冷静に厳しい目で精査した」(エスピノーサ社長)と短期間で撤回した。

経営体制が代わり、ようやく現実を直視した再建策が出てきた日産。だが、「メスを入れるのがあまりに遅すぎた」(日産元幹部)という声は絶えない。

高級ミニバン「エルグランド」の新型のデザインの一部を公開。2026年度の発売を予定する。フルモデルチェンジは16年ぶりとなる(写真:日産自動車)

2025年度も最終赤字は不可避

目先にはアメリカ関税の脅威が迫る。

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