
パナソニックが手がける旅客機向けの機内エンタメシステム(写真:編集部撮影)
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ドナルド・トランプ米大統領の相互関税によって、世界経済は不確実性の渦に放り込まれた。企業業績、マーケット、通商・外交はどう動くのか。本特集では総力取材で今後の展開を予測した。
「今後の動向を見極める必要があるため、2025年度の業績見通しに影響を織り込んでいない」──。5月9日に決算説明会を行ったパナソニック ホールディングスは、トランプ関税の影響についてこう説明した。
パナソニックの米国での売上高は24年度の実績ベースで約1兆5700億円。業績予想には織り込んでいないものの、関税による影響は最大で780億円(調整後営業利益ベース)と試算している。
航空機向け部品のリスク
とくに大きな影響が懸念されているのは、航空機向け部品と、電気自動車向け電池の事業だ。
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