「どさん子ラーメン」ホッコクの乱脈経営、不正会計に内紛も勃発
ホッコクは1月中旬、臨時株主総会を3月中旬に開くことを決定。取締役や補欠監査役の選任を主な議題とした(詳細は2月27日に決定)。
すると1月31日、創業者で大株主の青池保氏から臨時株主総会の招集請求が提出された。議題は同氏を含む取締役3人の選任だ。これを受けホッコクは、同日に決定した開催日の延期と提案された議案の追加を決めた。
創業者の息子を解任
一方で、2月13日には臨時取締役会を開き、保氏の息子で代表取締役専務の青池啓忠氏を取締役に降格させた。
会社側は「取締役会の決定を経ないままに、一部の株主の利益のために行動し当社の資本政策に多大な混乱を招いている事実が発覚」と理由を説明。「代表取締役の辞任を求めたが同意を得られず、誠に不本意ながら、解任を決議した」としている。啓忠氏は抗議したが、受け入れられなかったようだ。
ホッコクは3月14日までに第3四半期報告書を提出し、上場維持したい考え。だが、それを乗り切っても臨時株主総会における創業家との泥仕合は避けられないだろう。ガバナンスの欠如が解消されないかぎり、再建は難しい。
【2021年7月21日18時40分追記】関係者のプライバシーに配慮して初出時より一部表現を改めました。
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(撮影:吉野純治 =週刊東洋経済2012年3月3日号)
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