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〈書評〉『株の怪物 仕手の本尊と呼ばれた男・加藤暠の生涯』『東アジア現代史』『倭寇とは何か』

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ブックレビュー『今週の3冊』

 

[Book Review 今週のラインナップ]

・『株の怪物 仕手の本尊と呼ばれた男・加藤暠の生涯』

・『東アジア現代史』

・『倭寇とは何か 中華を揺さぶる「海賊」の正体』

『株の怪物 仕手の本尊と呼ばれた男・加藤暠の生涯』西﨑伸彦 著
『株の怪物 仕手の本尊と呼ばれた男・加藤暠の生涯』西﨑伸彦 著(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

評者・経営共創基盤共同経営者 塩野 誠

「仕手の本尊」とは何か。まず、株式の投機的売買を繰り返すことで意図的に株価を吊り上げるプロの投資グループを「仕手筋」という。そして、それを主導する者を「本尊」と呼ぶのだ。

仕手筋はまとまった買いにより株価を吊り上げるが、市場では買い手と売り手が交差する。思惑どおりの相場形成は容易ではない。仕手グループ内に裏切り者が出れば、相場が崩れ大損もありうる。

伝説の相場師の生涯を描く 「K銘柄」の実態と昭和の裏面史

相場師・加藤暠(あきら)は、1980年代に仕手筋の投資家集団「誠備」を率い、兜町の風雲児と呼ばれた。本書はその波乱万丈の生涯を、元『週刊文春』トップ記者が描いたものだ。

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