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100周年を迎えるのにいまいち盛り上がりに欠ける台湾の国立故宮博物院。素直に祝えない複雑な経緯から政治的にも利用される微妙な立場が続く

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故宮博物院は、かつて中国の清朝皇室が収集した美術品を主に収蔵・展示する、中華文明の粋を集めた博物館として知られる。翡翠を白菜そっくりに彫り込んだ「翠玉白菜」はとりわけ有名で、2014年に来日して上野の東京国立博物館で展示されたのをご記憶の方もいらっしゃるかもしれない。

100周年は台北故宮のオープンからではない

実は現在の台北の故宮博物院がオープンしたのは1965年であり、そこから数えると2025年は60周年である。では、100年前の1925年の「創立」は何の年なのか。それは、中華民国時代の北京において、清朝皇室のコレクションが中華民国政府によって接収され、清朝の宮殿だった紫禁城を敷地とする故宮博物院として公開が始まった年である。

故宮博物院の創設は、中国史にとって重大な事件である。一方、台湾という土地とは直接の関係がない出来事であった。そもそも当時の台湾は日本統治下である。

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