退路を断ったほうが勝てると自分を励ます--『私が弁護士になるまで』を書いた菊間千乃氏(弁護士)に聞く

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──ここで、10年先の「未来レポート」を書くとしたら。

法律の世界は、年齢ではなく修習何期生かでまず評価される。同期の結束も強い。私は64期だが、同期で法律事務所が作れるくらいになれたらいいねと言い合っている。それぞれがある分野で有力になり、相手方についたら嫌だと思われる鋭さと実績を自分としても培いたい。

きくま・ゆきの
1972年生まれ。早稲田大学法学部卒業。アナウンサー職でフジテレビに入社。入社4年目にテレビ中継中にビルから転落、重傷を負う。2005年から、在職のまま大宮法科大学院大学に通う。07年末、背水の陣を敷いて司法試験に挑戦するため退社。10年合格。司法修習を経て、11年末弁護士登録。

(聞き手:塚田紀史 撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済2012年2月11日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。


『私が弁護士になるまで』 文芸春秋 1260円 212ページ


  
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