退路を断ったほうが勝てると自分を励ます--『私が弁護士になるまで』を書いた菊間千乃氏(弁護士)に聞く

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

──フジテレビ入社時に書いた「未来レポート」なる自己申告書があるそうですね。

タイトルや形式は変わったようだが、今も似たものを節目に書かせるらしい。

退社する際に、人事部から私の「未来レポート」を返してもらった。新人のときこんなことを書いていたのだよ、と。その申告書には、取りたい資格は司法試験合格で、それは10年後と書いてあった。

──新試験制度では、ロースクール卒業後5年以内、受験は3回に限定されています。

受験生の立場からいえば、3回しか受けられないという回数制限は何よりプレッシャー。3回受けている間に7~8割の人は受かるだろうという制度設計なのだろうが。

──フジテレビ出身でもあり、専門は知的財産ですか。

弁護士になったばかりで、まだこれと言える専門などあったものではない。もともと専門は依頼者が決めるものであって、自分が決めるものではないと思っている。最初の4~5年、与えられた仕事を何でも一生懸命やっていくうちに、何かで評価がよければ、そこで声がかかるようになって、自然と専門ができてくるような気がする。今は与えられることをこなすので精いっぱいで、専門は自然にできていくのを待つしかないと考えている。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事