中国BYD、シンガポール市場で「トヨタ超え」の躍進 参入3年でシェア首位、政府のEV支援が追い風に

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BYDはシンガポールの乗用車市場に2022年に参入し、またたく間に人気ブランドに成長した。写真は主力車種の「ATTO 3」(同社シンガポール法人のウェブサイトより)

アジアで最も裕福な国の1つであるシンガポールの自動車市場で、中国のEV(電気自動車)大手のBYD(比亜迪)がシェア首位に躍り出た。

シンガポール陸上交通庁のデータによれば、同国の2024年の新車登録台数は4万3022台。BYDはそのうち6191台を占め、14.4%の市場シェアを獲得した。日本のトヨタは5736台で第2位に後退、第3位はドイツのBMWの5042台だった。

EVが新車登録の3割超

BYDは約10年前にシンガポールに進出し、当初はEVの路線バスや観光バスを販売していた。その後、2022年7月から乗用車の投入を開始し、またたく間に人気のEVブランドに成長した。

近年、シンガポールではEVの普及が加速している。2024年のEVの新車登録台数は1万4448台と(エンジン車を含む)総登録台数の33.6%を占め、2023年の18%から大幅に上昇した。

BYDはこの流れをつかみ、2024年の登録台数を前年(1416台)の4.4倍に急拡大させた。アメリカのテスラもシンガポールでの販売を伸ばしており、2024年の登録台数は2384台と前年(940台)の2.5倍だった。

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