デザイナーが語る「ランボルギーニ」の未来像 バイクから着想を得た新型車「テメラリオ」

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ハイブリッドシステムを搭載して800PSを発生する、ラグジュアリースーパーSUVのウルスSE
ハイブリッドシステムを搭載して800PSを発生する、ラグジュアリースーパーSUVのウルスSE(写真:Lamborghini)

マルチェロ・ガンディーニが手がけたランボルギーニを代表する1台、「クンタッチ(1974年)」にはじまり、ずっとあとに登場した「アヴェンタドール(2011年)」やウルス(2018年)も、「ランボルギーニのデザインDNA」が守られている。

「デザインチームが意識しているのは、デザインDNAを守りながら、顧客の高い期待をさらに上まわるデザインを実現することです」。そう言って、ボルカート氏は、2017年のテルツォ・ミレニオと、2023年のランザドールというコンセプトモデルを例にあげる。どちらも動力はバッテリーという設定だ。

重要なことはランボルギーニと伝わるデザイン

テメラリオのリアビュー
テメラリオのリアビュー(写真:Lamborghini)

ランザドールがアメリカ西海岸でのモンタレーカーウィークで発表された当時は、12気筒のアヴェンタドールが生産中止になった直後。まだ周囲には、ランボルギーニといえば、大排気量の多気筒エンジンというイメージが強かった。

「バッテリー駆動のランザドールは、誰が見てもランボルギーニとわかってもらえるはずです。私の考えでは、動力源は、エンジンだろうとバッテリーだろうと、デザインに大きな違いは生まれないでしょう。今のランボルギーニ車はリアに大径のエグゾーストが見えていますが、BEVになったら、それはなくなります。でも、そこにはパネルをはめればデザインが成立します」

テメラリオをスケッチするボルカート氏
テメラリオをスケッチするボルカート氏(写真:Lamborghini)

インタビューに答えながら、ボルカート氏は手元で最新のランボルギーニであるテメラリオのスケッチをしている。さっさという短いストロークだけで、誰が見てもテメラリオとわかるプロファイルが出来上がっていく。

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