ビットコイン、10万ドルの大台を目前に踊り場 「楽観論」が行き過ぎかどうか見極める動き

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暗号資産(仮想通貨)ビットコインは10万ドルに向かって大きく上昇してきたが、この歴史的な大台を目前にしながら踊り場にある。トランプ次期大統領の暗号資産支持を受けた楽観論が行き過ぎかどうかを見極めようとする動きが市場で広がっている。

ビットコインは22日に一時、10万ドルまであと300ドルに迫ったが、24日に一時9万5776ドルに下落した。だがシンガポール時間25日午前7時53分(日本時間同8時53分)時点で9万8065ドルに持ち直した。トランプ氏がヘッジファンド運営会社を経営するスコット・ベッセント氏を次期財務長官に指名したことでグローバル市場のセンチメントが上向いた。

ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は、実際にビットコインは「10万ドルの水準を試したことで、一息つく必要がある」と投資家が懸念していると指摘。ビットコインに対する強気な見方は「極端になりつつある」とも語った。

次期米政権は暗号通貨に追い風とみられている。11月5日の大統領選でトランプ氏が勝利してから、デジタル資産市場全体の価値は約1兆ドル(約154兆円)膨らんだ。

著者:Isabelle Lee

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