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「与野党合意を重視、不信任案は振り回さない」 立憲民主党・野田氏が語る脱ポピュリズム(前)

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年内に始まる臨時国会を皮切りに、立憲民主党はどう戦うのか。

野田佳彦(のだ・よしひこ)/立憲民主党代表。1957年生まれ。千葉県出身。旧民主党時代の2011年9月〜2012年12月まで首相を務めた。2024年9月から現職(撮影:尾形文繁)

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10月27日の衆院選で50議席増の148議席を獲得し、野党第一党としての地位を強固なものとした立憲民主党。
最も注目されるのはその「脱ポピュリズム」の姿勢だ。かつて主張していた消費税の凍結や減税は一掃。現在は財源の裏付けを基とした経済対策や福祉・社会保障政策の拡大を訴えている。
来年夏には参院選が予定される。今後の国会審議を通じて立憲民主党は「政権を任せられる政党」として国民に受け入れられることができるか。野田佳彦代表に話を聞いた(インタビューは11月8日に実施)。
前編となる今回は年内開始の臨時国会以降の与党との戦い方を中心に構成した(後編は11月21日(木)配信予定)。

――首班指名の特別国会の後、年内に臨時国会が開催される予定です。立憲民主党はどのような戦い方で臨みますか。

まずは補正予算だ。

自民党は13兆円規模の案を打ち出し、まさに「額ありき」で来ている。加えて、国民民主党との政策協議によってその額はもっと膨らんでくる可能性もある。

それに対抗してわれわれは独自の補正予算案を出す。そして国会の表舞台で与党案、立憲民主党案の両方を審議させる。

補正予算審議で国会はガラッと変わる

――立憲民主党は今回の選挙での躍進の結果、衆院の予算委員長のポストを獲得しました。

ドイツなどでは予算委員長は伝統的に野党第一党から採っている。そして国会審議を通じて与野党で共同修正をするということを繰り返している。政府案に対して、よりよいものを作るのが国会だという考え方だ。

今後は日本でもそうした国会にしたい。今回、立憲民主党は予算委員長のポストを獲ったが、それはわれわれの案も議論の俎上に乗せて、国会審議の場で政府案を修正させていくためだ。

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