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「欧州と中国の橋渡し役」小国セルビアの存在感 EU未加盟ゆえに中国と欧州からの投資が急増!

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「反EU」「反NATO」の落書きが書かれたセルビアの首都ベオグラードの大通り(写真:Bloomberg)

過剰生産能力を抱える中国は、その解消を輸出に求めている。その輸出先として、中国は欧州連合(EU)の市場を重視している。一方でEUは、中国との間で巨額の貿易赤字を抱えており、その削減を重視している。同時に、中国企業による輸出ではなく、投資を求めている。要するに、中国企業による域内での現地生産を求めているわけだ。

中国からEUへの直接投資は大不振

EUと中国は2020年12月、包括的投資協定(CAI)で大筋合意に達した。これが発効されれば中国企業によるEU域内への直接投資が増えると期待されたが、立法府である欧州議会が翌2021年5月にCAIの批准に向けた審議を停止したことで、発効の見込みが立たなくなった。以降、中国からの直接投資は低迷を極めている。

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